病院へ行ったのに異常なし?!
病院へ行ったのに異常なし?!
- みいさん 女性/40代
私は二年ほど前の夏、逆流性食道炎になりました。
病気がわかったきっかけは、激しくしつこい咳でした。風邪でもないのに一日中ものすごく咳が出て、治まりません。寝ていても激しい咳で起きてしまいます。咳の音の大きさに、横で寝ている主人もびっくりして起きてしまうほどでした。
家族にも迷惑がかかるので、お医者さんにはすぐ行きました。でもそこからが長かった。原因がなかなか判らなかったのです。はじめは風邪の症状を抑える薬や抗生物質をもらいましたが治りません。気管支や肺の異常を疑われ、レントゲンも撮りました。でも異常なし。
そのころには常に息が苦しい感じがしていたので、そのことを先生に言うと、喘息の検査をすることになりました。気管支がかなり狭くなってしまっていたそうで、息を吸う力が90歳の人くらいになっている、と言われました。
まずは急いで気管を広げないといけないということで、喘息の薬(アドエア)を吸入することになりました。この薬で息苦しさはある程度治まったものの、咳はぜんぜん治まりませんでした。
あまりに長く咳が続くので、ひょっとしたら診断の助けになるかもしれないと考え、どういうときに咳がでるのかをメモするようにしてみました。すると、横になっているときや朝起きて布団から起き上がるとき、下に落ちたものを拾うときなどに、より激しい咳がでることが判りました。
病院で先生にそのことを告げると、先生はしばらく考えた後、「胸焼けがしたり、げっぷがよくでるようなことはありませんか?」と私に尋ねました。私はもともとあまり胃が強いほうではなく、その病院でも胃カメラを飲んだことがあったので「はい、でもそれは前からずっとですが」と答えました。
先生は「逆流性食道炎の疑いがありますね。ストレスなどがよくある原因ですが、心当たりは?」と仰いました。ちょうど仕事が多忙で、子どもの進路問題が重なり、ストレスはかなり感じている時期でしたので心当たりは大ありでした。
タケプロン(ランソプラゾール)という薬を処方され、毎日飲みました。すると、咳は三日もしないうちに治まり、その効き目に驚きました。咳が出始めてから二ヶ月以上経っていました。
腹八分目を心がけるよう先生に言われたので、きちんと守りました。げっぷと一緒に胃液がでやすいとも言われたので、炭酸飲料を飲むのを控えたりもしました。
ネットで、頭を高くして寝るといいと読んで枕の高さを調整したり、食後しばらくは横にならない方がいいと聞いて夕食の時間を早めたり、胃を圧迫しないようにブラジャーをノンワイヤーのものに買い換えたりもしました。
タケプロンはずいぶん長く飲みました。一年半くらい飲んだあたりで飲み忘れてもほとんど症状がでなくなり、一年八ヶ月くらい飲んだところで終了しました。
今は、逆流性食道炎のせいで刺激された気管の不快感は残ってしまい喘息の薬は今も吸入中ですが、胃液が逆流してくる感じはほぼなくなりました。炭酸飲料も飲めるようになり、ブラジャーも以前のものを使えています。これからも生活習慣に少しだけ気をつけて、再発しないよう過ごしていきたいと思っています。
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